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厨房の自然冷媒冷蔵庫

飲食店や店舗の厨房で使う業務用の自然冷媒冷蔵庫・冷凍庫について、R600a・R290を使う機種の種類、売場用ショーケースとの違い、設置と保守で確認することを公式情報の範囲で整理します。

業務用の自然冷媒冷蔵庫・冷凍庫

厨房用の自然冷媒冷蔵庫・冷凍庫は、食材の保存や仕込みの作業に合わせて選ぶ業務用機器です。自然冷媒の名称だけでなく、保管する食材の条件、必要容量、設置場所、扉の使い方を整理します。売場で商品を見せるショーケースとは用途を分けて検討してください。

ホシザキは縦型やテーブル型の冷凍冷蔵庫で自然冷媒を使うラインナップを案内しています。製品ページには対象外となる仕様もあるため、同社の機器すべてが同じ冷媒であるとは扱いません。ホシザキの紹介から製品分野と公式情報を確認できます。

縦型

縦型は、高さ方向に収納する保管庫です。厨房内で置ける幅と奥行きに加え、扉を開ける位置、棚へ容器を出し入れする高さ、通路との干渉を確認します。容量だけでなく、普段使う容器が棚へ収まるかを図面や実機で確かめましょう。

ホシザキの縦型製品ページでは、対象となるラインナップでR600aやR290を使用すると案内しています。また、冷蔵・冷凍の温度範囲や仕様が示されていますが、食材の保存条件は利用者側の衛生管理の手順と照合する必要があります。機器の設定範囲が広いことを、あらゆる食材に適するという説明に広げないでください。

テーブル形

テーブル形は、庫上を作業面として使う配置も含めて検討する機器です。作業台としての高さ、隣接機器との段差、扉を開けたときの立ち位置を確認します。上に置く機器や荷物に関する条件は、製品の説明書に従ってください。

ホシザキの現行テーブル型冷凍冷蔵庫のページでもR600aやR290を使うラインナップが案内されています。内装樹脂仕様など除外が記載されるため、シリーズ名だけで自然冷媒の対象と判断せず、見積もりに載る型番を仕様書へ戻して確認します。

使われる冷媒

R600aはイソブタン、R290はプロパンです。どちらも炭化水素系の自然冷媒で、可燃性を踏まえた取り扱いが必要です。機器メーカーが指定する設置・保守の方法を確認し、利用者自身で冷媒回路を分解したり、別の冷媒を補充したりしないでください。

同じメーカーの冷蔵庫でも、導入した時期や型番によって冷媒は異なる場合があります。既設機の銘板や台帳を確認し、更新する機器の型番と分けて整理します。自然冷媒機に替える場合も、旧機器に残るフロン類の回収や適正な処理を省略することはできません。

ノンフロンという表示だけでは、冷媒の物質名まで分かりません。見積もりでは製品名、型番、使用冷媒を確認してください。自然冷媒の種類で、CO2やアンモニアなど他の冷媒との使われ方の違いを説明しています。

冷媒名は、機器の銘板や仕様書で型番と一緒に確認します。同じメーカー、同じシリーズ名でも、発売時期や容量によって使用冷媒が異なる場合があります。「自然冷媒対応」という紹介文だけで、設置済みの機器や検討中の全機種が同じ冷媒だと判断しないでください。

冷媒を変えることは、電池を交換するような作業ではありません。設計圧力、圧縮機、潤滑油、配管、制御、安全対策の適合を確認する必要があります。既設のフロン機へ別の冷媒を充填して自然冷媒機にする、といった判断を利用者が独自に行わず、機器メーカーと施工会社へ相談します。

見積もりには、使用冷媒と対象型番を明記してもらい、将来の保守で誰が対応するかも確かめます。冷媒の環境面の説明と、現場の温度条件や作業性の説明は分けて読みます。環境負荷を抑える目的があっても、必要な冷却性能や運用条件の確認を省くことはできません。

売場用ショーケースとの違い

厨房庫は食材の保管と調理作業に使う機器で、売場用ショーケースは商品を顧客へ見せて販売する機器です。扉やふたの開け方、収納する包装、補充の頻度、客の通路など、必要な条件が異なります。容量と価格だけで同じ用途の製品として並べないようにします。

厨房を改装するなら、食材を受け取ってから洗浄、仕込み、調理へ進む作業の流れに沿って置場を決めます。売場へ冷凍商品を追加するなら、商品の見やすさと補充、電源、排熱を含む配置が検討対象です。一方をもう一方の代わりに使えるかは、メーカーへ用途を伝えて確認してください。

冷媒配管が不要な内蔵型ショーケースでも、厨房の保管庫と同じ設置条件とは限りません。必要な電源や排熱が違えば工事も変わります。スーパーの自然冷媒ショーケースでは、別置型と内蔵型を分けて説明しています。

設置と保守の確認

厨房では、調理機器からの熱、洗浄水、通路、清掃の方法などを踏まえて設置場所を確認します。庫の幅だけで置場を決めず、放熱と点検のための空間、扉を開ける範囲を含めてメーカーの図面と照合してください。

設置条件

電源の電圧、相数、回路容量、接地、コンセント形状は対象型番で確認します。既設機が使えた場所でも、新しい機器を同じ回路で使えるとは限りません。搬入や撤去を含む見積もりで、電源・排水・固定などの工事範囲を分けておきましょう。

厨房の清掃では、庫の下や背面へ手が届くかも確認します。熱源の近くや、給排気を妨げる配置にしてよいかを独自に判断せず、設置条件をメーカーへ伝えてください。必要な空間や周囲温度の条件は機種ごとに確認します。

設置の可否は本体の幅・奥行き・高さだけでは決まりません。扉を開く空間、吸気・排気に必要な距離、点検時に部品を外す空間を、対象型番の図面で確認します。壁際へ置けるか、周囲の機器から熱を受けないか、清掃時に手が届くかも配置図へ書き込みましょう。必要な離隔距離は製品ごとに異なるため、共通の寸法を当てはめないことが大切です。

搬入では、建物入口から設置位置までの曲がり角、扉、エレベーター、段差を順に測ります。本体の寸法と梱包状態の寸法は別です。床やエレベーターの荷重条件、搬入時の養生、既存機の搬出経路も販売元に伝え、設置当日に機器が通らない事態を避けます。

電源は電圧だけでなく、相数、周波数、必要な回路容量、接地、コンセント形状を電気工事の担当者と照合します。同じ電圧の機器でも既設の回路を共用できるとは限りません。電源工事、排水、固定、搬入作業のどこまでが見積もりに含まれるかを分け、別途手配する作業を残さないようにします。

修理窓口

ホシザキは営業・サービス網を公表しています。ただし、全国の拠点があることを、その店舗へ夜間にすぐ来られるという保証にはできません。販売担当、故障受付、現地の修理対応の担当を、導入時に確認します。

清掃やフィルターの点検など、日常の手入れは取扱説明書に従って行います。機器が自然冷媒であることや、一部に清掃しやすい構造があることを、保守不要という説明へ広げないようにしてください。詳しい確認事項は冷凍機の保守・サービス体制で整理しています。

保守の相談では、販売窓口、設置工事会社、故障時の受付先をそれぞれ確認します。窓口が全国にあることと、設置場所へ夜間に作業員が来られることは別です。受付時間、初動の方法、現地対応の地域、交換部品の調達、点検費用を見積書や契約書で確かめてください。

警報機能があっても、施設側の連絡体制まで自動的に整うわけではありません。誰が警報を受け、誰が現場を確認し、温度が戻らないときにどこへ移すかを決めます。停電中にも連絡できるか、休日の担当者が機器の設置場所へ入れるかも確認しておくと、機器の仕様と実際の対応の隙間を見つけられます。

日常の清掃や点検は取扱説明書に従い、冷媒回路の分解や冷媒の補充を利用者自身で行わないでください。点検の記録には、型番、製造番号、設置日、異常が起きた時刻と状況を残します。修理相談のときに表示コードや温度の推移を伝えられるよう、担当者が替わっても見つかる場所へまとめておきましょう。

修理を待つ間の食材の保管先も、厨房内の運用として決めておきます。別の庫へ移す場合は、その庫の温度と空き容量が足りるかを確認してください。故障時の判断を機器の担当者だけへ任せず、食材の管理責任者と連絡する手順を用意します。

メーカーの製品ページへ

選定の相談には、冷蔵・冷凍の区分、使いたい温度、容量、容器の寸法、設置場所の図面、電源、搬入経路を用意します。既設機の型番や故障履歴が分かれば、残す設備と更新する範囲の相談にも役立ちます。

製品の年間消費電力量を比較する場合は、試験条件も確認してください。周囲温度、庫内の設定、扉の開閉などが異なる値を、そのまま店舗の電気料金の差として扱わないようにします。現在の営業時間と使い方を伝え、必要なら同じ条件で試算を依頼しましょう。

ホシザキ公式サイトで縦型の仕様を見る、テーブル型の仕様を見るから対象型番を確認してください。

比較表を作るときは、必要な温度、冷やす対象、運転する時間、設置場所の条件を一枚にまとめます。倉庫の室温、冷媒の供給温度、機器内部の設定温度は同じ意味ではありません。「何℃まで使えるか」という回答だけで決めず、その温度が何を測った値かを仕様書で照合してください。

また、カタログの冷却能力と消費電力は分けて読みます。冷却能力のkWは取り去る熱の大きさで、電気料金をそのまま表す数値ではありません。年間消費電力量の比較には、周囲温度、設定温度、扉の開閉、負荷の条件をそろえる必要があります。異なる試験条件の値を並べた省エネ順位は作らず、販売元へ同じ運用条件で試算を依頼しましょう。

現場の条件がまだ決まらない場合は、候補を一台に絞るより、決定済みの条件と未決定の条件を分けて伝える方が相談を進めやすくなります。図面の予定値と現地で測った値にも印を付け、見積もりの前提が変わったときに、どこを再計算するのか追える形にしておきます。

ホシザキ公式サイトで厨房機種を見る