フクシマガリレイ

フクシマガリレイのR290内蔵型冷凍ショーケースについて、冷媒配管が不要な構造、段ボール直置きなどの売場向け機能、単相200V仕様と容量を公式発表の範囲で整理します。独立売台を足したい店舗向けです。

フクシマガリレイに相談が向く店舗

既存の冷媒配管を延ばす計画とは別に、独立した冷凍売台を追加したいスーパーやドラッグストアは、フクシマガリレイの冷凍プラグインショーケースを確認する対象になります。同社はPBシリーズ・BEシリーズについて、冷凍機を内蔵し、冷媒配管工事が不要であると説明しています。

ただし、「配管を延ばさない」と「設置の準備が何も要らない」は同じではありません。売場に電源があるか、搬入口から運べるか、周囲の通路や放熱に支障がないかを含めて判断します。既設の別置型ケースを残して冷凍機だけを交換する製品ではない点にも注意が必要です。

相談の出発点は、追加したい冷凍商品の量と陳列場所です。売場全体の冷却設備を更新するのか、独立した売台を足すのかを先に分けましょう。方式を整理したい場合は、スーパーの自然冷媒ショーケースで、内蔵型と別置型の違いを確認できます。

R290内蔵型冷凍ショーケース

2025年8月18日の公式発表では、自然冷媒R290を採用するノンフロン冷凍プラグインショーケースとして、PBシリーズとBEシリーズのモデルチェンジが案内されています。対象はベーシックモデルBEシリーズ4機種、大容量モデルPBシリーズ4機種の計8機種で、発売日は2025年9月1日とされています。

ここでいう自然冷媒はR290です。同社の他製品にノンフロンの表示があっても、それだけで同じ冷媒や同じ用途の機器とは判断できません。見積りを依頼する際は、シリーズ名だけでなく、型番と冷媒名を確認します。発表時に示された機種のうち、現在どの仕様が販売されているかも販売窓口で照合してください。

内蔵型の仕組み

内蔵型は、商品を陳列するケースに冷凍機を組み込んだ構成です。PB・BEシリーズでは、この構造を理由として冷媒配管工事が不要と説明されています。外部の冷凍機とケースを現場配管で結ぶ別置型とは、更新する設備の範囲が異なります。

一方、冷凍機がケース側にあるため、設置先での電源や熱の逃がし方の確認は残ります。発表が示す省施工の特長を、店舗全体の空調工事や電気工事が不要という説明へ広げないことが必要です。可燃性冷媒を使う機器の設置・取扱いについても、対象型番の施工資料に基づき、販売・施工担当者に確認してください。

レイアウト変更を想定する場合も、置きたい場所ごとに条件を照合します。現在の位置では使える電源があっても、移設先に同じ条件があるとは限りません。電源位置や売場通路を図面に書き込み、将来の移設候補まで含めて相談すると、製品の特長と現場制約を切り分けられます。

公式発表でPB・BEシリーズの製品情報を見る

売場向けの機能

モデルチェンジでは、庫内底面をアルミ製から樹脂製に変更し、段ボール梱包の商品を底面に直接置けるようにしたと説明されています。従来機種は別売の庫内網が必要とされていたため、補充や陳列を考える際には底面の構造を確認したいところです。ただし、この機能だけで品出し時間の短縮率や作業人数の削減を示すことはできません。

実際の売場では、段ボールの寸法、入数、商品の取り出し方、積み上げ方を確認します。底面へ置けることと、どのような積載でも必要な冷却状態を保てることは別です。使用する荷姿を写真や現物で示し、積載範囲や取扱い条件を確かめてください。

公式発表の機能店舗運用で確認したい点
樹脂製底面、段ボール商品の直接置き箱の寸法、荷姿、積載方法
防水仕様のLED照明清掃手順と取扱いの範囲
フィルターレス凝縮器取扱説明書で必要とされる点検・清掃
自然蒸発式ドレンパン設置環境と排水まわりの取扱い
オプションの温度監視対応機器、通知方法、費用と担当者

出典はフクシマガリレイの2025年8月18日付発表です。確認日は2026年10月23日。オプションを標準装備として扱わず、仕様書と見積りで確認します。

フィルターレスや自然蒸発式という構造も、機器全体の保守を一切不要にする意味ではありません。日常作業の担当を決める際は、扉や庫内、温度表示など、説明書に沿って確認すべき項目を整理します。メーカー横断の用途整理は自然冷媒機器メーカー一覧へ、倉庫用なども含めた分岐は自然冷媒機器えらびへ進めます。

電源・容量・温度

代表機種として発表されたPMC-53FPBNOは、有効内容積581L、庫内温度-25~-18℃、単相200Vの仕様です。581Lはこの型番の値であり、PB・BE全機種に共通する容量ではありません。必要な収納量から型番を絞り、その型番の仕様で設置条件を確認する順序になります。

項目PMC-53FPBNOの公表仕様
外形寸法幅1,457×奥行854×高さ910mm
有効内容積581L
製品質量104kg
庫内温度-25~-18℃
電源単相200V
冷却時消費電力(50/60Hz)327W
霜取時消費電力(50/60Hz)660W

数値は2025年8月18日付の公式発表に記載された代表機種のものです。確認日は2026年10月23日。消費電力のW値は年間消費電力量ではないため、電気料金や他方式との総費用をこの表だけで計算・比較することはできません。

庫内温度の範囲も、すべての積載や扉開閉、周囲条件での食品温度を保証する値としては扱えません。販売する商品の保管条件と、機器の使用条件を照合してください。設定できる温度の数字だけでなく、日々の確認方法や異常時の連絡先まで決めることで、設備選びを店舗運用につなげられます。

設置で確認すること

単相200Vの仕様を、通常の100Vコンセントでそのまま使えると解釈しないようにします。必要な電源回路、接続方法、設置位置は電気・施工担当者が確認する事項です。電源が近くにある場合でも、既存回路の流用可否は個別に照合します。

搬入では、外形寸法と製品質量に加え、入口、通路、段差、曲がり角を確認します。売場に置ける面積と、搬入口から運び込める経路は別々の条件です。設置後の清掃や点検のための空間、扉を開けた状態での利用も図面に反映してください。

排熱については、既存空調との関係を設計担当者に確認します。冷媒配管が不要という説明だけでは、店内空調への影響は判断できません。自然冷媒機器えらびでは用途ごとに入口を分けているため、売場増設と厨房更新を同じ機器比較に混ぜずに検討できます。

相談前に確認したいこと

店舗側で準備したいのは、増設する売台の台数、商品の温度条件、設置候補、電源、営業を止められる時間です。既存の冷却設備を使い続ける部分と、新しい内蔵型に任せる部分を図面で分けておくと、ケース追加の相談なのか、売場設備全体の再構成なのかが明確になります。

質問回答で確かめたいこと
この商品と荷姿に合う型番はどれか容量、積載条件、使用温度
設置候補に追加工事は必要か電源、搬入、放熱、設置条件
温度監視は何を追加するか機器、通信、通知先、利用費用
引渡し時に何を確認するか試運転、取扱説明、保守窓口
見積りにどこまで含まれるか本体、搬入、施工、既設機の撤去

発表時の価格はオープン価格です。製品本体の価格だけでなく、電源や搬入、監視オプションを含めた費用で計画を立てます。補助金を使いたい場合も、自然冷媒を使うことだけで対象とは判断せず、設備区分や申請年度の条件を確認してください。費用の整理は自然冷媒機器の導入費用と補助金で扱っています。

会社概要

基本情報

項目内容
会社名フクシマガリレイ株式会社
本社所在地大阪府大阪市西淀川区竹島2-6-18
主な事業業務用冷凍冷蔵庫、冷凍冷蔵ショーケース等の製造・販売・メンテナンス
設計・施工の事業店舗システム、厨房総合システム
本ページの対象R290採用のPB・BEシリーズ

会社概要は同社公式ページを2026年10月23日に確認しました。厨房機器の事業もありますが、本ページで紹介する陳列用ケースと厨房の食材保管庫は用途が異なります。厨房更新が目的なら厨房の自然冷媒冷蔵庫から検討を進めてください。

公式サイトでPB・BEシリーズの仕様を確認する