自然冷媒機器を選ぶときに先に決める用途、必要な庫内温度、能力、更新の進め方、保守体制、費用と補助金を一覧にしました。各テーマの詳しい解説ページへ、検討の段階に合わせて案内します。
自然冷媒機器は、冷蔵倉庫の冷凍機から店舗のショーケース、厨房の冷蔵庫、研究用のフリーザーまで幅があります。カタログを読み比べる前に、次の5つを順に決めておくと候補が自然に絞れます。
| 順番 | 決めること | 決めないと起きやすいこと | 詳しい解説 |
|---|---|---|---|
| 1 | 用途(倉庫・店舗・厨房・研究・工場) | 別用途の機器と比べてしまう | 用途別の自然冷媒機器 |
| 2 | 必要な庫内温度 | 供給温度や蒸発温度を庫内温度と読み違える | 冷蔵倉庫用冷凍機の選び方 |
| 3 | 必要な能力と台数 | 測定条件の違う数値をそのまま比べる | 冷凍能力の見方 |
| 4 | 更新の進め方 | 工事中の在庫や届出の確認が後回しになる | 自然冷媒冷凍機への更新手順 |
| 5 | 保守体制と費用 | 夜間の連絡先や補助金の公募時期を逃す | 冷凍機の保守・サービス体制、自然冷媒機器の導入費用と補助金 |
最初の2つ、用途と温度が決まると、比べる相手のメーカーがほぼ決まります。冷蔵倉庫のF級(おおむね-20℃以下の冷凍)とC級(おおむね-20℃より高い冷蔵)では、同じメーカーでも機種の系列が分かれていることが多いためです。3つ目の能力は、各社が「どの温度条件で測った値か」を必ず添えて読みます。4つ目と5つ目は機器の性能表には出てこない項目ですが、稟議や工事計画で必ず問われます。
5つを決める順番にも意味があります。用途と温度を決める前に能力や価格を比べ始めると、そもそも比べる必要のない機種まで候補に残ってしまいます。反対に、用途と温度が決まっていれば、メーカーへの問い合わせでも条件をそろえて伝えられます。社内で検討を始める段階では、まず用途と温度帯を1枚の表に書き出し、関係者で共有しておくと話が進めやすくなります。
いまの検討段階に近いものから読み進めてください。どの記事も、公式サイトで確認できた情報と確認日を添えています。比較の軸を知りたい段階、社内で進め方を決める段階、費用を見積もって稟議にかける段階の3つに分けています。
同じ「自然冷媒」でも、用途によって見るべき指標が変わります。
| 用途 | 主に見る指標 | 主な冷媒の例 |
|---|---|---|
| 冷蔵倉庫・食品工場 | 庫内温度帯、冷却能力、台数構成、保守拠点 | CO2、アンモニアとCO2の組み合わせ |
| スーパー・厨房 | 設置スペース、電源、配管工事の有無、陳列や収納の容量 | CO2、プロパン(R290)、イソブタン(R600a) |
| 研究施設 | 保存温度、温度の安定、片側故障時の保存継続 | 炭化水素の混合冷媒 |
倉庫は能力と体制、店舗や厨房は設置条件、研究施設は温度の維持が判断の中心になります。用途ごとの詳しい確認点は用途別の自然冷媒機器にまとめています。
用途が複数にまたがる場合もあります。たとえば食品工場の中に冷凍保管庫がある場合は、倉庫の考え方と工場の凍結工程の考え方を分けて整理すると、必要な機器が見えやすくなります。店舗でも、売場のショーケースとバックヤードの冷蔵庫では確認する点が異なります。
検索でよく見かける言葉の中には、意味がずれやすいものがあります。
冷媒ごとの性質は自然冷媒の基礎知識で整理しています。
誤解を避けるには、カタログや営業資料に出てくる言葉の意味を、公的機関の説明と照らし合わせて確認するのが近道です。冷媒の名前や規制の対象範囲は、環境省や経済産業省、都道府県の案内ページで確認できます。
用途が冷蔵倉庫・食品工場で、庫内温度と部屋の大きさが見えてきたら、TOPページの比較表で3社の公表値を確かめてください。大型のF級庫、超低温の部屋、小さな部屋の段階増設という条件ごとに、向く会社を分けて紹介しています。比較表の数値は各社の公式サイトで公表されている値で、測定条件もあわせて記載しています。条件が異なる数値は大小を比べず、自社の条件で見積もりを取る際の目安として使ってください。