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用途別の自然冷媒機器

自然冷媒機器は、冷蔵倉庫や食品工場の冷凍機から、店舗のショーケース、厨房の冷蔵庫、研究用のフリーザーまで用途によって形も選び方も変わります。用途ごとの記事と、確認したい温度と設置条件、補助事業の対象となる用途をまとめました(確認日2026年10月21日)。

用途で機器が変わる理由

同じ自然冷媒の機器でも、用途によって必要な能力と温度、設置できる場所が大きく異なります。冷蔵倉庫では大きな部屋を24時間冷やし続ける能力が求められ、店舗では売場の限られたスペースに収まることが重視されます。研究施設では、保存している試料を守るために温度を安定して保つことが欠かせません。食品工場では、製造の工程に合わせて短い時間で品物を凍らせる能力が必要になることもあります。こうした違いが、機器の大きさや方式、使われる冷媒の違いにつながっています。

使われる冷媒も用途によって変わる傾向があります。環境省は、CO2がショーケースや冷凍冷蔵倉庫などで、アンモニアが大規模な倉庫や食品加工で使われていると紹介しています。イソブタンは家庭用冷蔵庫や小型の内蔵型ショーケースで使われています(環境省 自然冷媒の解説ページ、確認日2026年10月21日)。

そのため、機器を比べるときは、まず自社の用途に合った機器の中で比べることが大切です。冷凍機とショーケースのように用途が違う機器を同じ表で並べても、判断の材料にはなりません。

1つの事業所の中に複数の用途が含まれることもあります。食品工場の中に冷凍保管庫がある場合や、スーパーの売場にショーケースがあり、バックヤードに冷蔵庫や冷凍庫がある場合などです。このようなときは、用途ごとに機器を分けて考え、それぞれに合った機器の中で比べると整理しやすくなります。相談するメーカーも、用途によって分かれることがあります。

用途別の記事一覧

用途ごとの詳しい解説ページを紹介します。自社の用途に近いものから読み進めてください。どの記事も、メーカーの公式サイトや公的機関の資料で確認できた情報をもとに、確認日を添えて記載しています。

保管・製造

  • 冷蔵倉庫の自然冷媒化。冷凍室と冷蔵室が同居する倉庫の冷やし方や、稼働中に更新する考え方、公表されている導入事例をまとめています。
  • 食品工場の凍結工程。凍結に使う冷凍機の温度条件と、工場ならではの確認点を解説します。

店舗・厨房

研究

用途別に確認したい温度と設置条件

用途ごとに、確認したい温度と設置の条件を一覧にしました。メーカーに相談するときの準備にも使えます。

用途確認したい温度確認したい設置条件主な冷媒の例
冷蔵倉庫部屋ごとの庫内温度(F級・C級)機械室の広さ、部屋の数と大きさCO2、アンモニアとCO2の組み合わせ
食品工場凍結や冷却に必要な温度工程の配置、機械室の場所CO2、アンモニアとCO2の組み合わせ
スーパー陳列する商品ごとの温度売場のスペース、放熱、配管工事の有無CO2、プロパン(R290)
厨房冷蔵・冷凍の温度設置スペース、電源、換気プロパン(R290)、イソブタン(R600a)
研究施設試料の保存温度設置スペース、電源、停電時の対応炭化水素系の冷媒

温度を確認するときは、カタログに書かれた数値がどの温度を指しているのかに注意します。冷凍機のカタログでは、庫内温度のほかに、冷媒を送り出す供給温度や、冷媒が蒸発する蒸発温度で能力を示していることがあります。数値の読み方は冷凍能力の見方で解説しています。

設置の条件では、可燃性の冷媒を使う機器に特に注意が必要です。プロパンやイソブタンを使う機器は、充填量や設置場所に条件が定められていることがあるため、メーカーに確認してください。茨城県は、フロンを使っている機器を可燃性の自然冷媒に入れ替える場合、高圧ガス保安法の許可や届出、防爆性能の確認が必要になる場合があると案内しています(確認日2026年10月22日)。既存の機器の冷媒だけを入れ替えるのではなく、自然冷媒に対応した機器へ更新する前提で相談すると安心です。

補助事業の対象となる用途

国の補助事業は、用途によって対象かどうかが分かれます。令和8年度の「コールドチェーンを支える冷凍冷蔵機器の脱フロン・脱炭素化推進事業」では、冷凍冷蔵倉庫と食品製造工場に導入する脱炭素型自然冷媒機器と、食品小売店舗に導入するショーケース等が対象とされています。補助率は原則3分の1以下で、詳細は公募要領で定められています(日本冷媒・環境保全機構の公募案内、確認日2026年10月22日)。

厨房の冷蔵庫や研究用のフリーザーが対象になるかどうかは、公募要領で確認が必要です。補助事業の流れと稟議の準備は自然冷媒機器の導入費用と補助金でまとめています。

補助事業は予算の範囲で選定されるため、申請しても減額や不採択になる場合があります。公募の時期も決まっているので、導入の時期を決める前に最新の公募案内を確認しておくと、計画が立てやすくなります。

メーカー一覧へ

用途が決まったら、その用途の機器を扱うメーカーを比べる段階です。冷凍機、ショーケース、冷蔵庫、フリーザーを扱う各社の公表内容をメーカー一覧で紹介しています。メーカーによって、得意とする用途や公表している情報の範囲が異なります。複数の用途の機器を扱うメーカーもあれば、特定の用途に絞って製品を展開しているメーカーもあります。

冷蔵倉庫や食品工場の冷凍機を検討している場合は、TOPページの比較表で3社の公表内容を確かめられます。

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